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卒業生たちの
進路•活躍

生涯教育学専修で学んだ先輩たちの声です.
どう羽ばたいていったのでしょうか?
そして学生時代を
どう振り返っているでしょうか?

鈴木彩花(すずき あやか)

鈴木彩花(すずき あやか)
卒業年 2021年3月学部卒
勤務先 学校法人明治大学管財部
仕事の概要 学生の皆さんが安心・快適に学ぶ環境を整備するために,キャンパスの修理・工事に関する調整や手続き業務を行なっています.
1. どのような大学生活を送っていましたか? 哲学や社会教育など自分の興味の向くままに知識を吸収した学生時代を過ごしました.

様々な分野に触れる中で,特に高等教育論に強い興味を覚えたため主専攻のテーマとして選択しました.卒業論文では「早大生の成長」を切り口に,ドキュメント分析の手法を用いて,大学の役割や現代社会におけるポジショニングについて考察を行いました.

卒業論文の執筆中,他分野での気づきや知識,考え方が生きてくる場面が多々あり,学問分野自体は異なっていても,自分の興味がある分野とどこかで共通する部分があると気がつきました.これらの経験から多角的に物事を見ることの大切さを学びました.
2. 現在のお仕事に,大学での学び・経験がどのように活きていますか? 異なる分野に興味を持ち,理解しようとした経験が,現在の業務へ取り組む姿勢へ繋がっていると実感しています.「生涯学習」という専攻の特性上,各地域の文化や取り組みといった,ミクロで専門色の強い事例に触れる機会が多々ありました.加えて,学部の枠にこだわらずに授業を履修していたため,専攻以外の分野を学習する環境に恵まれていました.

現在は大学の施設の管理・調整を行なっていますが,今までの人生で関わったことのない分野かつ専門的な用語が飛び交う職場のため,苦労することも多くあります.しかし,日々の仕事の中で自分なりの疑問点を先輩にお聴きしたり,未知の分野に興味を持って取り組んだりすることで,やりがいのある日々を過ごしています.

大学時代の知識や経験が直接的に仕事に活きてくるとは限りませんが,学生時代の学び「型」が仕事の取り組み方に繋がるのではないかと考えています.

園田美月姫(そのだ みつき)

園田美月姫(そのだ みつき)
卒業年 2021年3月学部卒
勤務先 NHK(現在はNHK札幌放送局に配属)
仕事の概要 放送事業のマネジメント職において,受信料に関わる事業に従事
1. どのような大学生活を送っていましたか 学生時代は,「興味のあることには何でも挑戦してみよう!」と,大学から届くメールや掲示板はこまめにチェックし,OBOGとの交流イベントや地域活性化プロジェクトなどに積極的に参加していました.また,学業においても,障がい者教育やジェンダー教育等,専修で学べるものだけでなく,他学部の講義を受講し広く学ぶことで,常にアンテナを張り,自分の興味の幅を広げることに繋げてきました.

教育学は,哲学や社会学,心理学,法学など,諸学問と関わりあっている学問であり,中でも,生涯教育学は学際性に富んでいるので,性に合っていたと思います.

そして,大学で学んでいく中で,特に児童虐待問題や被虐児を救済するNPO法人に興味を持ち,大学1年から卒業直前まで,子どもシェルターでボランティア活動を行っていました.幼少に傷ついた経験を持つ子どもたちに対して「教育」ができることは何なのか考え,関係者へのインタビューを通して,卒論を書き上げました.
2. 現在のお仕事に,大学での学び・経験がどのように活きていますか? NHKには,放送以外にも,防災アプリや地域イベントなど,様々なコンテンツがあります.また,全国各地に拠点が有り,社内の人間だけでなく,地域の方々や民間企業の方々など,各方面で多岐にわたり,多くの方に携わっていただいています.

私が所属している放送事業のマネジメントは,それらの人々をつなぎ,彼らの業務を管理し,マネジメントするのが仕事です.「人と人」,「人と地域」,「人とコンテンツ」これらを円滑に結びつける事が日々求められます.大学時代に学んだ,人と地域の多様性や,地域活性化プロジェクトに参加した経験が今の仕事に役立っています.

また,私が所属していた小林ゼミでは,様々な年代の方々と交流したり,その人たちの前でプレゼンをしたりする機会が多く設けられていました.そこで,自分の意見を相手に伝える訓練ができたことで,社会人になってからも,物怖じせずにお客様とお話できたり,上司の前で発表したりすることができているのだと思います.

福田秀平(ふくだ しゅうへい)

福田秀平(ふくた しゅうへい)
卒業年 2021年3月学部卒
勤務先 NTTビジネスアソシエ株式会社
仕事の概要 年金・健康保険部資金運用担当.NTTグループ全体の年金資産の運用を行っています.
1. どのような大学生活を送っていましたか? 1~2年時は所属していた軽音楽サークルの活動にのめり込み,単位を落とすことも多かったため,とても褒められたような大学生活ではありませんでした.

そんな私にとっての転機は,3年時のゼミ選択でした.学術的文章を読み込み,70字に要約するという内容が特に印象的で,時間をかけてまとめ上げた自信作を披露し,ゼミ生と議論をすることに面白さを見出しました.ある時は課題の出来に納得できず,朝まで机にかじりつくこともありました.

不思議なもので,学問に向き合うようになってから,時間の使い方が変わりました.様々なジャンルで活躍されている方々と親交を深めたことで,一方的に刺激を受けるだけではなく,行動に移すようになりました.「やる」と「やろうと思う」の間には大きな川が流れています.たとえ溺れそうになってでも,その川を渡ること自体に意味があるのだと気づくことが出来たのは,大学生活で得た大きな収穫です.
2. 現在のお仕事に,大学での学び・経験がどのように活きていますか? 最も実感することは,物事の本質を捉える意識です.今すぐに仕事をこなすことよりも,業務一つひとつの持つ背景や意味合いへの理解を優先し,なぜ自分に任されているのかを考えて行動するようにしています.そうすることで,その場しのぎの対処では培われることのない,深みが生まれると考えています.

また,在学時から「パラレルキャリア」という生き方に興味を持っていたため,それを実践できる環境が整った会社を選びました.具体的には,今の仕事とお笑いの世界の両立を目指しています.一見,関連性のない仕事に思えても,「今日の会議シュールだったな,コントに使えるかも」「もっとユーモラスな表現を交えて上司と話してみよう」というように,考え方次第で相乗効果を生み出すことが出来ます.

生涯教育学専修には,人生を豊かにするための学びや気づきがたくさんあります.その点,私の生き方そのものに影響を与えていると言っても過言ではありません.いつだって,「今が一番楽しい」と胸を張って言えるようなキャリアを築いていきたいです.

國吉珠実(くによし たまみ)

國吉珠実(くによし たまみ)
卒業年 2021年3月学部卒
勤務先 ベネッセスタイルケア
1. どのような大学生活を送っていましたか? 学校内に留まらないあらゆる場面での教育を知りたいと思い,生涯 教育学専修に入学しました.ゼミに入り広島県にある大崎上島海星高校への視察をした際,都市部出身のメンバーたちの反応に衝撃を受け,これまで自分が受けてきた教育や環境を改めて見直したいと思うようになりました.

卒業論文では,地元である山口県出身者の進学,就職について研究し,インタビュイー一人一人のリアルに寄り添う論文になるよう心がけました. 4年生の1年間は突然のコロナ禍で,大学にはほとんど行けないまま過ごしました.
暗中模索の日々でしたが,無事に卒業論文に取り組むことができ,またゼミ30期で初となる卒論発表会のオンライン開催という新たな試みに挑戦することができました.
2. 現在のお仕事に,大学での学び・経験がどのように活きていますか? 私にとって大学時代は,上京から始まり,国際学生寮での生活,憧れていたディズニーシーや京王プラザホテルでのアルバイト,キャリア支援団体での活動,そして何よりゼミでの幹事長経験と挑戦に溢れた時間でした.
私の挑戦を応援してくれて,同じように未来に向けて走り続ける仲間たちを得ることもできました.

勤務先のベネッセスタイルケアは,教育から介護・保育,生活の分野で,お客様一人ひとりの向上意欲と課題解決を一生涯にわたって支援する会社です.大学時代の経験により,挑戦し続ける力を得たからこそ未経験の介護業界へ飛び込み,マーケティング戦略業務を目指し,日々勉強することができています.将来,日本,世界の介護業界の発展に寄与することを目標にしています.

また,早稲田では主専攻だけでなく,積極的に教職や趣味の日本文学を学べる環境がありました.学生時代幅広い知識を得ることができたからこそ,現在お客さまとの会話を楽しみ,信頼を得ることができているのだと感じています.