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卒業生たちの
進路•活躍

生涯教育学専修で学んだ先輩たちの声です.
どう羽ばたいていったのでしょうか?
そして学生時代を
どう振り返っているでしょうか?

小幡佳太郎(おばた けいたろう)

小幡佳太郎(おばた けいたろう)
卒業年 2019年3月学部卒 2021年修士卒
勤務先 高等学校教諭
仕事の概要 主に地理歴史科の授業や進路指導などを担当
1. どのような大学生活を送っていましたか? 生涯教育学専修を志望したのは,「なんとかして早稲田大学に入りたい」という思いからです.卒業後,大学院に進学するとは入学当時思いもしませんでした.

そんな私の転機は,学部2年次に履修した教育社会学概論です.「なぜ学歴が社会で評価されるのか」,「子どもの教育達成は家庭背景にいかにして規定されるか」,担当の吉田文先生の話に夢中になり,教育社会学を学ぶようになりました.

教職課程の履修や進学準備に忙しかった私を支えてくれたのは,吉田先生や友人たちです.専修の規模が小さく,学生同士や学生と教授の距離が近いことは生涯教育学専修の大きな魅力の1つだと思います.恵まれた環境で学び,大きく成長できた大学生活は,とても充実した4年間でした.
2. 現在のお仕事に,大学での学び・経験がどのように活きていますか? 現在は,定時制課程の高校に勤務しています.教職課程での学びはもちろん,教育社会学の知見も日々の仕事に生かされています.生徒の行動や学校の課題,教育における様々な問題を考えるとき,その背後にある社会的な要因は無視できません.「教育を社会学的に捉える」という,地理歴史科などの授業科目とは異なる専門性も磨いてきたことが,私の教員としての大きな強みになっています.

また,生涯教育学専修では,博物館学や図書館学についても学びました.地理歴史科の授業,公民科の授業において,史料の活用や外部機関との連携は非常に効果的です.生涯教育学専修での学びは,より充実した授業にもつながっています.