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スタッフ

生涯教育学専修の教員が送る
学生たちへのメッセージ.
大学でどう学べばいいのか,
ヒントを見つけてください.

万静嫻(ばん せいかん)助教

万静嫻(ばん せいかん)助教
専門分野 社会教育史
研究関心・業績 ■research map https://researchmap.jp/08201023 ■早稲田大学研究者データベース https://w-rdb.waseda.jp/html/100004110_ja.html
学生たちへの
メッセージ
早稲田大学で最後の学生生活を送りました.新入生で初めて図書館を訪ねた時に,地下の自動書庫が目の前に開く瞬間のワクワク感は今でも鮮明に覚えています.大学には,こういった「秘密基地」のようなところがたくさんあるので,ぜひぜひ,探検してみてください.

専門は中国の社会教育史で,1920年代に一般民衆を「新民」として教育・啓蒙するための民衆教育の実態について研究しています.基本の読み書きさえできない一般民衆にとって,日常生活から遠ざかっていた「教育」が,彼らにどのような意味を持ち,どのように受け止められたのかを探ることは,私にとって非常に興味深いものでした.

結論から言えば,教育は人生のたった一つの経験に過ぎません.

しかし,私の学生生活を振り返ってみると,このたった一つの経験に過ぎない教育を通じて,新たな自分と出会い,想像もしなかった世界が見えるようになりました.

教育と自分の生活とのつながりを築きながら,教育の自分にとっての新たな「意味」を味わうことが,とても楽しい体験でした.

大学の四年間で,自分にとって有意義なことをどんどん発見し,挑戦してみてください.きっと,自分にしか体得できない素晴らしいことがこの先に待っています.