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スタッフ

生涯教育学専修の教員が送る
学生たちへのメッセージ.
大学でどう学べばいいのか,
ヒントを見つけてください.

吉田文(よしだ あや)教授

吉田文(よしだ あや)教授
専門分野 教育社会学
研究関心・業績 ■research map https://researchmap.jp/read0179375 ■早稲田大学研究者データベース https://w-rdb.waseda.jp/html/100000955_ja.html
学生たちへの
メッセージ
日本では,教育と労働とが20歳代の前半で分断されてしまっているがゆえに,大学生活が最後の自由な時間と言われています.それを最大限活用して,多様なチャレンジをしましょう.そこで皆さんにお勧めしたいことの1つに,高校までの勉強がどちらかといえば与えられた知識の習得であったことに対して,大学は自分で新たな知を作り出す場であり,それが如何に楽しいことであるかを知って欲しいということがあります.新たな知を作り出すとは「研究」を意味しますが,それは,興味を持ったこと,疑問をもったことに対して,「なぜ?どうして?」と深堀りをすることから始まります.ゴールは設定されていません.自分でゴールを見つけていく旅ですが,既定路線を走るよりは楽しいと思いませんか?この研究をするにあたって,皆さんの周囲にいる教員を積極的に活用しましょう.誰もが研究の世界の面白さに導いてくれます.

大学時代に培われたこうした態度や活動は,大学卒業後,どのような仕事をするとしても役立ちます.仕事をするということは,答えが出ていない問題に対して,自分で考え,自分で答えを見出していくことなのです.

あと1つ,皆さんにお願いです.世界は今,20代前半までに得た知識では,その後の職業人生を生き抜くことができないとして,競って社会人の大学での再学習に力を入れ,やり直し,学び直しを推奨しています.それが社会の活力になっています.大学で研究の面白さを学んだ皆さんは,10年後,20年後に,さらなる疑問や興味が沸きあがっていることと思います.そうしたとき,大学において容易にその追究ができるような社会に変えて欲しいと,切に願います.