5

在学生たちの声

生涯教育学専修で学んでいる学生たちに
大学生活のことを書いてもらいました.
学ぶ側からみた専修の魅力・早稲田の魅力は
様々なところにあるようです.

佐々木陽介(ささき ようすけ)

3年:佐々木陽介

※2021年夏,3年生のときに寄稿

何を学んでいるのかはよくわからないけど面白そう.私がこの生涯教育学専修を選んだ理由はそんな陳腐なものであったが今となっては大金星のように思えてくる.最初こそ自分は一体何を教えられているのかと戸惑ったが,元来から抱いていた「教育」のイメージを徐々に覆され,全く新しい概念として咀嚼することができた.学校教育,家庭教育,多文化教育など,我々の身の回りには至るところに「教育」の水脈が存在している.それは過去現在未来に渡って影響し合い,世界の共通言語として機能するのだ.本専修での学びを続けていくうちにこのようなエッセンスを汲み取った.簡単に言えば教育の多様性や重要性を4年間で掘り下げていくのだが,その方向性に囚われない奥深さがあるので学業に精を出すという意味ではこれほど恵まれた環境はないと思う.

ゼミが必修化されているのも本専修の特徴だ.私は小林敦子先生のゼミにおいて幅広い興味を抱きながら毎週の活動を精一杯堪能している.教育格差,子ども食堂,離島教育,異文化交流,取り扱うテーマは多岐に渡り,非常に自由度が高い.文献購読や発表会に限らず,ゲストスピーカーの登壇,コーチングセミナー,楽しいレクリエーションなども盛り沢山.皆にとって有意義となり笑顔に昇華される.目的意識の高い仲間や偉大なる先生と共に過ごすかけがえのない時間は何よりも大きな刺激だ.OB OGとの繋がりも深く,自らのロールモデルとなる方々を見つけることが可能となる.無上の恩恵に包まれた小林ゼミは私に本専修の素晴らしさを教えてくれた.

人生100年時代と言われている現代社会.その激動の渦を乗り越えていくためには生涯教育の考えが必要不可欠となることは紛うことなき事実だ.生涯教育学専修を選んだのは大金星.最後に繰り返し強調しておきたいと思う.