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在学生たちの声

生涯教育学専修で学んでいる学生たちに
大学生活のことを書いてもらいました.
学ぶ側からみた専修の魅力・早稲田の魅力は
様々なところにあるようです.

吉田なつみ(よしだ なつみ)

3年:吉田なつみ

※2021年夏,3年生のときに寄稿

私は現在,保育士を目指す上で敢えて資格取得のカリキュラムがない早稲田大学に通っています.そして,常に教育学を専攻しつつも他専修に比べて「NPO・NGO論とボランティア」「病弱者の心理・生理・病理」「博物館情報・メディア論」「生涯スポーツレクリエーション論」のように自分の興味・関心を押し広げる科目を十分に履修する事ができるという点で生涯教育学専修を選択しました.
他大の教育学部では多くの人が教師を代表的な進路としますが,マスコミや銀行,メーカー等の企業で働く卒業生が多いのは早稲田大学ならではの特徴です.

個人的な意見として,教育において根本的に必要なものは,教育学という論理的思考以上に教育者自身が多分野にわたり経験や教養を獲得し好奇心のアンテナを張り続けることだと考えています.

それと同時に,集団生活の中で生じる人権課題の解決を個人の心がけや意識変革に委ねるのではなく,政治,経済,歴史といった社会的状況を分析し,構造的な課題として制度等を見つめ直す姿勢も必要です.

教育学に縛られない様々な観点から社会を捉える力が養われ,結果的にその柔軟性や想像力があらゆる言語的・文化的背景を持つ子ども一人一人に寄り添う教育として還元される.そのような学びは,保育に特化し資格の取得を第一とする短大や専門学校ではなく,早稲田大学の生涯教育学専修だからこそ成し得たと思います.

この経験を活かし,将来は子ども一人一人に潜在する可能性や感受性を引き出せる保育士になり,特に機能不全家族で育つきょうだい児やアダルトチルドレンが子ども時代を子どもらしく過ごせるような支援をしたいと考えています.