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在学生たちの声

生涯教育学専修で学んでいる学生たちに
大学生活のことを書いてもらいました.
学ぶ側からみた専修の魅力・早稲田の魅力は
様々なところにあるようです.

坂本奏(さかもと かなで)

3年:坂本奏

※2021年夏,3年生のときに寄稿

私は幼い頃から身近な存在である教師になりたいと思っていました.高校時代,進路を考えた時に教師の長時間労働の現実を知り,この事態を解決する必要性を感じました.そんなとき本専修の存在を知り,学校外での教育が豊かになれば教師の負担は軽減され,学校にゆとりが生れ,より丁寧な教育を実現される,その方法を模索するために入学しました.

現在のゼミでは,学校におけるジェンダーバイアスをテーマにして,中学校での男性を中心とした教員構成が女子生徒の進路選択に与える影響ついて考えています.現在,社会での女性の活躍推進が課題となっていますが,その背景には生徒たちが通学する学校の男性管理職比率の高さもあると考えてのことです.

生涯教育学専修の特色は,他学部,他学科に比べて教員免許,生涯学習関係の資格が取得しやすいこと,様々な背景を持った方から教育のお話を聞ける機会が多いことにあると思います.私はこの2つのポイントを活用し,本専修におかれた科目と教職課程科目を受講して教育の課題を幅広く学び,それを生涯教育の観点から理解しようと努めています.

例えば,学校の宿題というテーマを,教職課程の講義では授業内容の定着という観点から考えますが,生涯教育の授業では,家庭教育の役割,子どもの通塾,公民館や生涯教育センターでの地域教育,異年齢集団の役割から考えていく点は興味深く思っています.

現在,2つの早稲田大学公認サークルに所属し,充実した大学生活を送っています.興味を持った分野を探究し続けられる環境を活用し,やりきったと感じられる大学生活を送ることが今の目標です.