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在学生たちの声

生涯教育学専修で学んでいる学生たちに
大学生活のことを書いてもらいました.
学ぶ側からみた専修の魅力・早稲田の魅力は
様々なところにあるようです.

小林拓海(こばやし たくみ)

4年:小林拓海

※2021年夏,4年生のときに寄稿

生涯教育学専修では,様々な学習の場を“実際の体験”を通じて学ぶことができます.

そのなかでも私が印象に残っている授業を2つほどご紹介しましょう.まず1つ目は,「生涯学習基礎演習」です.この科目では大学の周辺にある公立図書館や構内の博物館で実際に目や耳を使い,インタビューや観察を行うことで,公共の学習施設がどのように人々の学びを支援しているのか,ということを体感できます.金魚の水槽を使い,利用客をリラックスさせるというユニークな取り組みを目の当たりにできた下落合図書館での経験は卒業論文執筆の際にも非常に役立っています.

2つ目の授業は,「教育調査」です.この授業では,GoogleフォームやSPSSなどを活用して,統計分析を学ぶことができます.個人的にはこの授業を通じ,客観的な根拠を基に意見を述べる,という数学的な視点を身に付けられたと感じています.

そんな生涯教育学専修ですが,私はこの専修最大の魅力は授業ではなく,3年次から始まるゼミナール活動にあると思っています.2年次までに自分の学びたいことをじっくり考えられるので,将来の目標や問題意識が明確でなくとも学びたいテーマを見つけられます.私が所属する小林敦子ゼミでは,このコロナ禍でもZoom等のオンラインツールを活用し,各方面で活躍されているゼミの先輩方や外部の一流講師の方々の生のお話を伺うことができます.スタディサプリ講師の伊藤賀一先生と直接お会いできたことは今でも私の財産です.この情勢だからこそ,ゼミ活動を通じOBOGと繋がりを作れることは就職活動等で無視できないアドバンテージになります.

知識に頼らずリアルに体験――こうした学びをベースに,いまは,卒業論文執筆に向けた準備を進めています.コロナ禍の教育実習における経験を踏まえ,低コストで子どもたちの人間力を効率よく高める方法はないものか,と日々問いに向き合っています.