近藤樺音(こんどう かの) ※2022年秋,3年生のときに寄稿 私は,幼い頃から教師になりたいと考えていました.高校2年の夏休み,「東京研修」という学校独自のプロジェクトに参加した際,東京の魅力に惹かれ地元の大学ではなく,東京の大学に進学することを考え始めました.さらに進路や将来について考えていく中で,「教育とは」といったように教育の根本を学ぶことができ,自分が興味あることを学ぶことのできる自由度の高い本専修に惹かれ入学しました. 私が本専修の素晴らしさを実感したのはゼミでの活動です.現在は,小林敦子先生のゼミに所属しており,教育格差・子どもの貧困・離島教育といった幅広い興味を抱きながら毎週の活動に努めています.小林ゼミでは文献講読・ゼミ発表会のみにとどまらず,夏休みにはゼミ合宿で「大崎上島」に行き,離島の教育について学びに行きました.そこでは,私が今まで体験したことのない離島ならではの教育の取り組みや文化・価値観に触れ合うことができ,非常に有意義な時間を過ごすことができました.他にも「先輩に聞く!」では,自分の興味ある業界に勤めているOB・OGの方にインタビューする機会があったり,授業の中でゲストスピーカーとしてお話しを聞くことができたりと,大変素晴らしい先輩方と繋がることができて,自分のロールモデルを見つけることができました. 本専修では,自分の学びたいと思ったことに全力で取り組むことのできる環境が整っています. 生涯教育学専修で学ぶまで,私は「教育」とは,学生時代までのものであると思っていました.実際,教育というのは,学生生活を終え,社会人になった後も歳を重ねてからも行われるものです.これから「人生100年時代」といわれる世の中を生き抜いていく中で,今の本専修での勉強が必ず生かされてくると考えて,残りの大学生活を楽しみながら勉強にも精進していきます.
堀内アンドレえりか(ほりうち あんどれ えりか) ※2021年夏,1年生のときに寄稿 高校時代海外に留学し,様々な国の人たちと触れ合う機会が多かった私にとって,グローバルな視点から教育学を学べる生涯教育は魅力的なものでした.教育学部と聞くと教師を目指す人が多いと思われがちですが,生涯教育学専修ではジェンダーや環境問題,そして教育問題など私たちの身の回りにある様々な社会問題をあらゆる視点から捉え直す事ができます.また,日本だけではなく海外の教育についても学習することができ,私たちが受けてきた教育とは異なる教育,そして新しい考え方についても同時に学ぶことができます.今まで私たちが当たり前だと思っていた教育が,視点を変えて見てみると新たな発見ができ改めて教育の深さに驚かされました.このようにグローバルな視点からアプローチをし,教育学と共に身近な社会問題についても学習することができるのは生涯教育学専修の魅力の1つです. 将来についてはまだ模索中ですが,多くの人と触れ合い様々な考え方や価値観を吸収できるような人になりたいと思っています.また在学中に留学をし,今までとは違う環境に身を置くことで視野を広げ,自分を高めることが現在の私の目標です. 早稲田大学では,勉強面や生活面でのサポートが充実しており私たち生徒を成長させてくれる機会を与えてくれます.また,たくさんの人たちと出会う事によって今まで見つけることができなかった新たな自分を発見し,自分の可能性を広げることができるのも早稲田大学の魅力です.
山﨑玲(やまさき れい) ※2021年夏,3年生のときに寄稿 「これまでの大学生活を振り返ると,実りの多い大学生活だったと思います.」 と言いたいところですが,私の大学生活は,まだ「種まきをしている最中」にあります. 入学をしてからこれまで,様々な種をまいてきました.教育を通して,教育格差,特別支援教育,ジェンダー問題,などの様々な社会の問題や課題を考えてきました.3年生から始まったゼミでは,デューイの『民主主義と教育』を輪読しています.仲間の知識を総動員して少しずつ理解が深まる過程が,まるで謎解きをしているようでとてもワクワクします. 生涯教育専修の授業以外にも,例えば,グローバル・エデュケーションセンターのヨガの授業を受けたことがあります.今でも時々,習ったヨガのポーズを自宅でやったりしています.3年生の春学期には,感染症の影響を受けているツーリズム産業の現状を知りたいと思い,商学部の授業を受けてみたりもしました.また,様々な社会問題について考える際に,社会の枠組みである法律について学ぶべきではないかと考え,早稲田大学法務教育研究センターで開催している法律基礎講座を受講しました.憲法・民法総則・刑法などに触れましたが,まだまだ理解が足りていないので,引き続き学習をつづけていきたいと考えています.このように,自分の興味関心の赴くままに勉強できる環境が早稲田大学にはあります.これは,様々なリソースや人脈を持つ早稲田ならではの魅力だと私は考えます. サークル活動も私の大学生活をより一層豊かにしてくれています.私は,「早大ピアノの会」というサークルと,「ISHINOMAKIの朝日プロジェクト」という防災教育を行うサークルに所属しています.ピアノを弾いたり,防災について考えたり,大学は本当に何でもできる場だと感じています. 今までまいてきた種の中から,どの種から芽がでて,実がなるかはまだ分かりませんが,きっと,この先の人生が充実したものになると考えています.
坂本奏(さかもと かなで) ※2021年夏,3年生のときに寄稿 私は幼い頃から身近な存在である教師になりたいと思っていました.高校時代,進路を考えた時に教師の長時間労働の現実を知り,この事態を解決する必要性を感じました.そんなとき本専修の存在を知り,学校外での教育が豊かになれば教師の負担は軽減され,学校にゆとりが生れ,より丁寧な教育を実現される,その方法を模索するために入学しました. 現在のゼミでは,学校におけるジェンダーバイアスをテーマにして,中学校での男性を中心とした教員構成が女子生徒の進路選択に与える影響ついて考えています.現在,社会での女性の活躍推進が課題となっていますが,その背景には生徒たちが通学する学校の男性管理職比率の高さもあると考えてのことです. 生涯教育学専修の特色は,他学部,他学科に比べて教員免許,生涯学習関係の資格が取得しやすいこと,様々な背景を持った方から教育のお話を聞ける機会が多いことにあると思います.私はこの2つのポイントを活用し,本専修におかれた科目と教職課程科目を受講して教育の課題を幅広く学び,それを生涯教育の観点から理解しようと努めています. 例えば,学校の宿題というテーマを,教職課程の講義では授業内容の定着という観点から考えますが,生涯教育の授業では,家庭教育の役割,子どもの通塾,公民館や生涯教育センターでの地域教育,異年齢集団の役割から考えていく点は興味深く思っています. 現在,2つの早稲田大学公認サークルに所属し,充実した大学生活を送っています.興味を持った分野を探究し続けられる環境を活用し,やりきったと感じられる大学生活を送ることが今の目標です.