オープンゼミ(2023.7.19)開催します

2023年07月16日/ 濱中淳子

2023年7月19日11時30分から(@26号館301)オープンゼミ開催します。

※いつもと教室が違いますので注意!!26号館の場所はこちら(PDF)からご確認ください。

 

東京大学の石井洋二郎先生(名誉教授、元教養学部長・副学長、現中京大学特任教授)と藤垣裕子先生(現総合文化研究科広域科学専攻広域システム科学系教授)のお二人が東大で担当された授業が『大人になるためのリベラルアーツ――思考演習12題』(東京大学出版会,2016年)にまとめられています。その授業とは、前期に教養教育を行う東大が、後期課程でも教養教育科目をということで始めた思考演習です。

どのようなトピックを柱に思考演習を行ったのか…。目次をみてみると、わくわくするようなものが並んでいます。

 

<目次>

第1回 コピペは不正か
第2回 グローバル人材は本当に必要か
第3回 福島原発事故は日本固有の問題か
第4回 芸術作品に客観的価値はあるか
第5回 代理母出産は許されるか
第6回 飢えた子どもを前に文学は役に立つか
第7回 真理は1つか
第8回 国民はすべてを知る権利があるか
第9回 学問は社会にたいして責任を負わねばならないか
第10回 絶対に人を殺してはいけないか
番外篇 議論によって合意に達することは可能か
最終回 差異を乗り越えることは可能か

 

さて、今回のオープンゼミは、この第6回のトピックを扱います。前回、「大学で学ぶことの意味」「学問論」をやりたいという声があがっていたからです。

 

飢えた子どもを前に文学は役立つか。この問いはサルトルに由来するものですが、ゼミではこの問いを出発点に、文学、研究、学問の意味について考えてみたいと思います!

 

みなさんの専門は何ですか?皆さんの専門は「役に立つ」ものですか?ぜひご参加ください。

 

※以上で紹介した書籍は、とくに読んでくる必要はありません。むしろ読まずに参加し、ゼミを終えた後、この書籍を手に取るとよいように思います。

著者プロフィール

濱中淳子 (はまなか じゅんこ)

教育・総合科学学術院 大学院教育学研究科 教授
専門分野:教育社会学,高等教育論
https://w-rdb.waseda.jp/html/100001497_ja.html