吉田ゼミ・丹波さんの卒論体験記(後輩へのメッセージ)です!
2023年02月25日/ 管理人
卒論体験記第八弾は、吉田ゼミの丹波南々帆さんです。ぜひご覧ください!
丹波南々帆
卒論テーマ:親の⼦どもに対する⾏動と⼦どもの⾃⼰肯定感の関係
〈体験談・後輩の皆さんへ〉
後輩の皆さん、卒論執筆は順調ですか。テーマ選びや書く分量など不安はあると思いますが、私の体験談が少しでも卒論執筆のお役に立てれば幸いです。
私の卒論の内容を大まかに説明すると「親に認められていると認識している子どもの方が、自己肯定感が高い」という理論仮説を、親子アンケートのデータとSPSSのクロス集計表を使用して検証するというものです。「親に認められていると認識している子どもの方が、自己肯定感が高い」という仮説は立証され、親の行動は子どもの自己肯定感に影響しているという結論に至りました。
ここでは、卒論の内容を大きく左右する「テーマ選び」、「研究方法」そして大変だった点を取り上げたいと思います。
まず「テーマ選び」のポイントを2つ紹介します。1つ目は、自分の興味があるものにすることです。なんとなく興味があるな〜程度ではなく、自分の手で検証してみたい!と強く思えるようなテーマだとよりよいと思います。文字数が多く時間をかけて取り組むものなので、なんとなく興味がある程度では途中で卒論執筆が億劫になってしまうかもしれません。私の場合は、家庭環境や自己肯定感の低さをコンプレックスに感じていたことや心理学や性格形成に興味を持っていた背景があり、それをデータを用いて研究することで自分を客観的に見つめ直したいという理由からこのテーマを選びました。2つ目は、テーマや仮説をとことん掘り下げておくことです。言い換えれば、自分が何を検証したいのかを明確にしておくことです。テーマや仮説がぶれていると、理論仮説や作業仮説をたてたりどの変数を使うか決めたりする際に話に一貫性がなくなってしまいます。テーマや仮説の軸がしっかりさせておくことで、悩んだときや立ち止まったときにも道を見失わずに済むはずです。
次に「研究方法」のポイントを紹介します。研究方法は主に質的調査と量的調査がありますが、テーマをどのようなアプローチで研究したいか考えることが重要です。私の場合は、たてた仮説が一般化できるのかという点にこだわっていたので量的調査を選びました。また、自分でアンケートをつくるのではなく、得られる情報の信憑性が高くより一般化できると考え1万件以上の全国規模のアンケートを使用しました。
次に、大変だった点を3つ挙げます。1つ目は、書く分量が多かったことです。私は出版サークルに所属しており文章を書くのはあまり苦ではないのですが、かなり苦戦しました。文章を書くことに苦手意識のある方は早めに手をつけておくことをおすすめします。2つ目は、SPSSです。3年時に授業でやったものの使い方を忘れており、先生に直接聞いて思い出すところからやっていました。また、SPSSをExcelに移す作業が表の数が多い上SPSSとExcelを同時に起動させるため、パソコンが重くなり時間がかかりました。3つ目は、構成やWordの目次を作る作業です。いきなり書き始めるのではなく、最初に大きな骨組みを作ってから書き始めることをおすすめします。また、Wordの目次を作った経験がなく、友達に聞くことでなんとか完成させられました。
最後になりますが、卒論執筆を振り返って自分の研究したいこととじっくり向き合えるいい機会だと思います。ぜひ、自分の手で検証してみたい!と強く思えるようなテーマを設定し、満足のいく卒論を書き上げられるよう応援しています。
著者プロフィール
管理人 (kaerukun)