雪嶋ゼミ・村田さんの卒論体験記(後輩へのメッセージ)です!
2023年02月13日/ 管理人
卒論体験記第六弾は、雪嶋ゼミの村田陽香さんです。ぜひご覧ください!
村田陽香
卒論テーマ:持続可能な図書館を目指して ~主に海外の事例を参考に~
〈体験談・後輩の皆さんへ〉
後輩の皆さんが卒業論文を書き進めるにあたってのアドバイスを、「テーマ」・「注意点」の2つに分けて説明したいと思います。
1つ目の「テーマ」ですが、まずテーマは興味があるものを選ばなければ、27ページという大学生時代で最も長い枚数の文章を書き終えることは容易ではありません。日常的にも、興味があることをつい長く話してしまう、ということがあると思いますがそれと同様で、興味のある分野を選べば、新たに発見した情報を楽しみながら書き加えることができます。次に、卒業論文のテーマがある程度定まったら、日常的に触れるメディアの内容も意識的に卒業論文のテーマに近いものを選ぶことを薦めます。私はテーマにSDGsが入っていたため、関連番組を視聴したり、展示会に足を運びました。結果的に私のSDGsに対する基本的な考え方や意思が生まれ、先行研究に対する理解や卒業論文に対する意欲が以前よりも数段増した気がしました。加えて、私が教授から薦められた、テーマを拡張させるおすすめの方法を紹介します。マインドマップです。紙の中央に、拡張させたいテーマを書き、そこから線を引っ張り関連する言葉を書いていきます。また、中央のテーマとは離れていても関連する言葉同士が別の側面で共通していれば、それらも線で繋ぎます。すると、中央に据えたテーマの中には共通している別のテーマがあることに気付くことができ、テーマに幅と深みが生まれます。一般に学問的に語られていることの型にはまっていると、一定の思考範囲から抜け出せず、思いがけない斬新なアプローチや発想を想起しづらいため、この方法をぜひおすすめしたいです。
2つ目の「注意点」は、2つあります。まず、参考先が英語で英訳が存在していない場合、自分で和訳をして引用をするため、想定していたよりも時間がかかることです。2つ目に、注の付け方についてです。卒業論文では巻末注などの参考文献の書き方に一定のルールがあるため、今までレポートの提出時に何となく巻末に注を付けていても単位をもらえていたという方であっても、注意が必要です。
最後に、卒業論文の執筆以外にこれほどの長文を書く経験がある人は少ないと思いますが、端的に言えば、4年生の夏休みの時期までに「骨組みを完成」させられれば、後は章ごとに詳細に書き進めるのみですので心の余裕に繋がるかと思います。本稿が、皆さんが悔いのない論文を執筆できる手助けになることができれば嬉しいです。
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管理人 (kaerukun)