第3期濱中ゼミ・田中さんの卒論体験記(後輩へのメッセージ)です!

2023年02月13日/ 管理人

卒論体験記

卒論体験記第七弾は、第3期濱中ゼミの田中翔大さんです。ぜひご覧ください!

田中翔大

卒論テーマ:幼少・児童期の習い事と親子関係~質的調査にみる実態と影響~

〈体験談・後輩の皆さんへ〉

まずは、卒業論文に取り組み始めた大学4年生の4月から提出期限である12月中旬頃までの約9カ月間、私がどのようなスケジュールで卒業論文を進めていたかを紹介したいと思います。

卒業論文完成までの流れをおおまかに①テーマ決め②調査③執筆の3つに分けています。

≪おおまかなスケジュール≫
春学期

4月~7月:①テーマ決め

夏季休業

8月~9月:夏休みをしっかりと満喫してしまい何も手をつけず。

秋学期

9月下旬~10月:①テーマの見直し
9月下旬~11月:②調査
11月~12月中旬:③執筆

≪各時期 具体的内容≫
春学期 4月~7月

私の場合、春学期すべての時間を「テーマ決め」に費やすこととなりました。就職活動もあり忙しかったということもありますが、「テーマ決め」は多くの時間がかかり、また多くの時間をかけなければならないほど卒業論文を進めていく上で重要なことです。

私の場合、自分が興味のあることからテーマを絞りました。せっかく生涯教育学専修に入学したこと、体操教室のアルバイトで多くの子どもと接してきたこと、以上の2点からテーマは「子どものスポーツ経験が将来の進路にどのような影響を与えるのか」にすぐ決まりました。先行研究の分析も順調に進み、調査方法も量的調査に決めました。「さあ、7月からはさっそく分析に入ろう!」となっていたのですが、なぜか自分のなかでしっくり来ない感触がありました。ちょうどその頃、自分が就職活動を終えた時期ということもあり、「何のために多くの子どもが習い事に通うのだろう」、「将来、多くの子どもが高校や大学などを卒業した後に就職という道を選ぶのに、なぜ親は熱心に子どもを色々な習い事に通わせるのだろう」と考えていました。「せっかくの卒業論文だから自分が今、本当に興味があることをしよう」と思い、春学期の終わりにテーマを「子どもの習い事が将来の就職活動に与える影響」に変え、個人による違いを知るために調査方法もインタビューによる質的調査と変更しました。

夏季休業 8月~9月

少しでもインタビュー調査を進めていこうと考えていましたが、トランポリンサークルの試合や旅行などをしっかりと楽しみ、全く何も手をつけていませんでした。

秋学期  9月~12月中旬

夏休み何も手をつけていなかった私は焦ってインタビュー調査を行い、その分析を濱中先生に発表しました。私の調査と分析は浅く、「あなたのその調査から何が分かるの。その調査と分析でどうやってこれから論文を書いていくのですか」と言われてしまい、その時やっと夏休み何もしていなかった後悔と焦りを感じました。

多くの先行研究を見直し、インタビューも繰り返し行い、自分の研究のどこに新規性や独自性を見出すことができるのかを探し続けました。特にインタビューにおいては、過去の出来事や心情を思い出してもらうことや本音を語ってもらうことに苦労しました。深堀りするために何回も話を聞いてみたり、ポロっとこぼした一言にも注目しインタビューを繰り返した結果、家庭によって「親子関係の違い」や「習い事の属性による違い」が見えてくるようになりました。その部分に焦点を当て、インタビューを進めると同時に執筆も進めていきました。提出直前にも関わらず12月初旬の2週間ほどはトランポリンの試合で海外に行っており、そこでも必死に卒業論文を執筆していました。濱中先生にも添削して頂きながらなんとか提出日までに完成させることができました。

こんな私が卒業論文を終え、後輩の皆さんにアドバイスができるとすれば以下の2点です。

①ほんの少しでもいいので卒業論文のテーマを意識し、普段の授業や日常生活から興味のあることを探したり調べたり話を聞いてみたりすること。

卒業論文は自由に自分が関心のあるテーマで進めることができます。そこが面白い部分なのですが、反対に決まらずに苦労する部分でもあります。4年生になる前に少しでも面白いなと思ったことを自分で調べてみたり、担当教授の方などに話を聞きに行くなどをすれば関心も深まり、卒業論文のテーマを決める時に役に立つと思います。

②普段から文章を書くときや他人に話をするときは、「伝わりやすさ」を意識すること。

これは卒業論文だけでなくレポートや発表、就職活動などでも役に立つと思います。何万字という文字数で文章を構成したり、インタビュー調査を繰り返す度に必要だと実感しました。濱中ゼミで3年生の時に書評を書いたり、ドキュメンタリー記事を書くためにインタビューを行い鍛えた経験が活きたと感じました。(もしこの体験記が読みにくい文章となっていましたら申し訳ございません笑)

卒業論文は大変なこともあると思いますが、楽しみながら頑張ってください。応援しています!

著者プロフィール

管理人 (kaerukun)